皆さんは知っていますか?今や1千万円あれば戸建てが建つことを。
コスト重視の住宅ビルダーの登場により、戸建ての建築価格が大きく下がりました。しかしながら従来からの大手住宅メーカーによる高価格帯の住宅、注文住宅もまだまだ健在です。
今回は経済性、資産価値の観点から見て、戸建てを買うなら新築と中古どちらが良いのかを考えてみたいと思います。
まず第一に、日本の不動産は家というものの資産価値が評価されにくい傾向にあります。どういう事かと言いますと、新築価格1千万円で建てた戸建てと新築価格3千万円で建てた戸建ての価値を10年後に比較してみると、それほどに違わないとい事です。
例をあげると
新築時
①物件
建物価格1000万円+土地1000万円=2000万円
新築時
②物件
建物価格3000万円+土地1000万円=4000万円
上記、①と②物件に15年住んだ後に売りに出してみたいと思います。
土地の価格に変動がないものと仮定します。
中古価格
①物件
建物500万円+土地1000万円=1500万円
中古価格
②物件
建物800万円+土地1000万円=1800万円
不動産市場では、このように家に関する価値は乗りにくいというのが現状です。
①物件
新築時2000万円 →15年後 1500万円 下落幅500万円
②物件
新築時4000万円 →15年後 1800万円 下落幅2200万円
②物件の方が資産価値の下落率が著しいですね。これには理由があります。
同じ大きさの建物であっても価格に違いが出るのは主に設備、仕上げ材、デザイン性なのですが、これらの価格というのは中古価格には反映されにくいからです。
※もちろん、全く反映されないわけではありません。
中古車に詳しい方なら、似てるなとピンときませんか?
中古車市場においても新車購入時に、あれもこれもと高額で付けたオプションが買い取り時に全く評価されないのと同じです。
上記の理由から考えると、戸建てを購入する際に最も資産価値や経済性を重視したベストな購入方法は
→土地価格が下落しにくい土地に建っている資産価値がゼロに近い古い中古の戸建てを購入することになってしまいます・・・・
戸建てを購入する際には、将来価値だけでなく快適性やデザイン性なども考慮したバランスが大事である事は間違いありません。
経済的に損をしたくないから、価値だけで判断した古い中古物件を購入し、不便で満足のいかない生活を送ることがベストではないと思います。
やはり注文住宅や新築住宅は快適性やデザイン性において群を抜いている価値があると感じます。
その人の価値観や経済力に合ったバランスを考えてベストな物件を決めていただければと思います。